2021 年 13 巻 1 号 p. 66-69
症例の概要:患者は67歳の男性.上下顎遊離端欠損による咀嚼困難を主訴に来院.睡眠時ブラキシズム(sleep bruxism:SB)を含む過大な咬合力に対応するため,補綴学的に配慮したインプラント治療を行った.
考察:補綴治療終了後,現在まで約5年間経過しているが,残存歯および補綴装置に問題は認めない.インプラントおよび補綴治療により,咀嚼機能の改善と残存歯への負担軽減を図ったことが,良好な経過と高い患者満足度につながったと考えられる.
結論:本症例では,SBを含む咬合力が強い患者の遊離端欠損部に対し,力に配慮したインプラント補綴治療を行うことで,主訴の改善が可能になった.