2024 年 16 巻 2 号 p. 295-298
症例の概要:患者は64歳の女性で歯頸部の歯肉退縮および齲蝕による審美不良,咀嚼機能低下および咬合痛による咀嚼困難を主訴に来院した.重度歯周疾患,歯冠補綴装置の咬合面に破損と咬耗を認め,咬合高径の低下が疑われたため,プロビジョナルレストレーションにて咬合挙上を行い経過観察したのちに,最終補綴装置を装着した.
考察:プロビジョナルレストレーションを用いて十分な咬合の確認,歯周組織の安定を図ったことが,良好な審美性,咀嚼機能の回復につながったと考えられる.
結論:治療のゴールを見据えた治療計画に従い,咬合高径,咬合平面を是正したのち,最終補綴を行ったことにより良好な結果を得られた.