日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成21年度日本調理科学会大会
セッションID: 1E-a2
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口頭発表
大学入学時学生の調理用語と切り方の認知度
*二木 栄子池田 博子園田 純子
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抄録


【目的】近年、食材や料理、食情報など大変豊かであるにも関わらず、学生たちの食についての知識や技術は著しく貧弱である。このような現状を踏まえて調理指導を行う上での参考にするために、大学入学時学生の調理用語と切り方の認知度に関するアンケート調査を行った。
【方法】調査対象は2008年度入学生の調理実習受講者(管理栄養士養成学科-E大学生43名,F大学生109名、生活系学科-G短大生62名)、調査時期は4月~6月である。
 20種類の調理用語および切り方について次のような3段階の選択肢から1つを回答させた。1 言葉を聞いたことがない。2 言葉を聞いたことがあるが説明できない。3 どのようなもの(こと)か説明できる。1を1点、2を2点、3を3点と換算して認知度とし考察を行った。
【結果】調理用語、切り方の認識度はいずれも3大学では若干異なるがその傾向はほぼ同様であった。ただ、管理栄養士養成学科の得点が、生活系学科よりやや高い傾向が見られた。また、調理用語については「三枚おろし」「裏ごし」「あら熱を取る」「すが立つ」「和え衣」などは学校差が少し見られた。
 3大学に共通している認識度の高い調理用語は「あえる」「煮くずれ」「おとしぶた」「隠し味」、切り方は「みじん切り」「線切り」「輪切り」であった。認識度の低い調理用語は「供する」「板ずり」で、切り方は「千六本」であった。

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© 2009日本調理科学会
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