日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成21年度日本調理科学会大会
セッションID: 1P-35
会議情報

ポスタ-セッション
紅麹のヒドロキシルラジカル消去活性
*高橋 真美小林 杏吉野 文彦李 昌一森高 初惠
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

【目的】 食品の機能性の中で,抗酸化能は生活習慣病,脳卒中,老化,悪性腫瘍との関連性が示唆されており,活性酸素を消去する物質を有する抗酸化食品が注目されている。活性酸素の中でもヒドロキシルラジカルは,特に反応性に富み,酸化力が強く,酵素タンパク質や細胞骨格タンパク質,脂質,糖質,核酸などに反応し,種々の疾患の病因となることが知られている。本研究では,紅麹の抗酸化能として,ヒドロキシルラジカル消去活性について検討した。
【方法】 ラジカル消去活性は,二酸化チタン(TiO2)を混合後,TiO2 の励起波長である紫外線 (365nm) を照射し,ヒドロキシルラジカルのスピントラップ剤としてCYPMPO を用いて,フローインジェクションを併用したX-band ESR 装置で測定した。
【結果】 紅麹の抗酸化能は,γ-アミノ酪酸を含む紅麹において濃度依存的に抗酸化能が認められた。抗酸化物質の検討を行った結果,γ-アミノ酪酸に抗酸化能が認められた。加熱処理による影響では,長時間加熱において抗酸化能は低下したが高濃度では高い抗酸化能を示した。アミノ酸分析の結果,グルタミン酸,バリン,アスパラギン酸,ロイシンはγ-アミノ酪酸よりも抗酸化能が高いことが判明した。このことから,紅麹を食品として摂取することで総合的に抗酸化能が高まることが示唆された。
著者関連情報
© 2009日本調理科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top