日本応用きのこ学会誌
Online ISSN : 2433-0957
Print ISSN : 1345-3424
カラマツ水抽出物を利用したエノキタケ,ヒラタケの栽培
高畠 幸司
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2002 年 10 巻 4 号 p. 193-198

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抄録
カラマツ水抽出物(KWE)を菌床培地の表面に散布してエノキタケ,ヒラタケのビン栽培を行い,KWEのきのこ栽培への利用性を検討した.エノキタケでは子実体収量の観点よりKWE4g区(接種孔を埋め,培地表面を完全に被覆する量),ヒラタケでは栽培所要日数の観点からKWE2g区(培地表面を薄く被覆する量)が有効であった.KWEを培地表面に散布する方法は,子実体収量が対照区に比べて1割程度増加し,有効な栽培方法と考えられる.
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© 2002 日本きのこ学会
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