理学療法学Supplement
Vol.32 Suppl. No.2 (第40回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: 621
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物理療法
関節鏡術後の物理療法
―Acuscope & Myopulseを使って―
*前田 英児古閑 麻希槌野 正裕池崎 理恵森重 康彦林 茂田村 俊世
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抄録
【はじめに】吉田ら1)は2003年の本学会において、自動出力型微弱電流刺激装置(Electro Acuscope80L,Biomedical Development社製:以下、Acuscope)を用いて痛みに対する治療効果判定を行い、急性疼痛に対して有効であると報告した。現在我々はAcuscopeとElectro Myopulse75L(同社製:以下、Myopulse)を用いて関節鏡術後の患者に対し機能回復促進を目的として治療し効果について検討中である。
【対象】当院入院中の膝関節鏡術後患者15名(2004年11月15日現在)(インフォームドコンセントの取れた者)とした。現在Acuscope・Myopulseで治療をした群をAcus・Myo群、Acuscopeのみでの治療をした群をAcus群として治療中である。
【機器の説明】Acuscope・Myopulseの治療原理は組織が病的異変や損傷を生じると、体内に流れている正常な微弱電流や機能が細胞レベルで乱される。その結果、患部では損傷電流が流れ電気抵抗が増加する。Acuscope・Myopulseは患部の電気抵抗を読み取り、組織修復に必要な電流を出力し細胞の早期再生を促す機能を持っている。この読み取りと治療を繰り返し行うことが他の治療器には無い特徴である。Acuscopeは主に神経組織や全身の組織を治療するように設計されており、Myopulseは筋、骨格系、腱、靭帯等の結合組織の治療に優れた設計になっている。
【方法】対象者に対しこの原理を説明し了解の得られた者に限り、術後2日~14日目の間治療を行った。治療方法はAcuscopeの導子は膝蓋上包を挟むように貼付しMyopulseの導子は関節裂隙を挟むように貼付した。Acus群はAcuscopeのみを使用した。治療設定はAcus群でAcuscopeのゲインコントロールは0設定、周波数20Hz、出力600μA、タイマーを連続で行った。Acus・Myo群では、Acuscopeのゲインコントロールをテスト電流が100%流れるところに設定(0~999で設定、各個人差あり)し周波数はauto(1.0~160Hzで自動変調)、出力は刺激感を感じない程度(600~200μAで調節)タイマーは連続、治療時間は15分とし、治療中Muscle settingを行わせた。治療前後で周経(膝蓋骨直上、5cm、10cm)、ROM、MMT、VASを計測し変化を検討している。
【結果予測】現在進行中であるが治療前後の周径で5~10mm、ROMで10~30°の改善が得られているケースもあり術後炎症期の回復に効果があると予測される。今後作用機序やより有効な治療方法も含めさらに検討していきたいと考えている。
1)参考文献:吉田治正ら,自動出力型微弱電流刺激装置の効果判定,理学療法学第30巻,大会特別号No.2,2003.5.
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© 2005 日本理学療法士協会
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