日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第10回大会
セッションID: P3-13
会議情報

ポスター発表3(記憶①)
日常生活における無意図的記憶の特性
*野畑 友恵
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
思い出そうと意図しなくても意識にのぼってきてしまう思考を無意図的記憶という。本研究は,日常生活で生じる無意図的記憶の特性として,その頻度と内容について調査した。参加者は女子大学生だった。無意図的記憶について説明し,その後,そういった記憶が起こる頻度について2つの質問で測定した。1つは,自分の感覚として無意図的記憶が起こる頻度をまったく起こらないから非常に起こるまでの7件法で評価させた。2つ目は,具体的な頻度を提示し,全くない,3年に1回程度,年に1回程度,月に1回程度,週に1回程度,1日に1回程度,1日に数回以上の7つの中から選択させた。また,無意図的記憶の内容について,感情(快,不快)と時制(過去,未来)に分け,その浮かびやすさをまったく浮かばないから非常に浮かぶまでの7件法で評定させた。その結果,無意図的記憶は,未来の快な出来事に関する内容が多いことが示唆された。
著者関連情報
© 2012 日本認知心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top