抄録
本研究は,リストに対するメタ認知的判断(EOL判断,JOLs)や体制化が自由再生に与える影響を明確にすることを目的とする。またそれらの関係性が,学習目標の方向付けや課題に対する動機づけ(Yamaguchi, 2016)によって,調整されるかも明確にする。大学生32 名は習得接近目標もしくは遂行接近目標に方向付けられる群に割り振られた。参加者はリストごとにEOL判断と体制化の評価をした後,リストの学習とJOLsを行った。刺激は1 リストを12 単語とし,共通するカテゴリーから10, 8, 6, 4単語で構成されたリストを二つずつ作成した。分析の結果,リストの構造とJOLsの再生成績に対する主効果がみられた。一方で,EOL 判断や体制化の有効性の効果はみられなかった。これより,参加者は課題に合わせて適切な方略を使用し,学習後のメタ認知的判断は正確である可能性が,リスト学習においても示唆された。