日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第18回大会
セッションID: PT2_17
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ポスター2
窓外景色と内装スタイルの印象調和が室内雰囲気評価に及ぼす効果
伊師 華江桃澤 桃澤崚介
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抄録

窓からの眺めの違いは室空間の雰囲気などの感性評価に影響を与えることが示されている(伊師ら,2017)。本研究は内装2種類(洋風と和風)を設定し,窓から見える景色との印象調和が室内雰囲気評価に与える影響を分析した。各内装と印象調和の高い景色,低い景色を予備調査結果に基づいて選定し,それらを窓外景色として合成した洋風および和風の室空間CGを制作した。それらを評価対象として36名の評価者がSD法による室内雰囲気の評価を行った。主因子法を用いた因子分析の結果2つの因子が抽出され,プロマックス回転後の因子パターンからそれぞれ居心地感,華やかさ感と命名した。合成得点を用いた分析の結果,印象調和の高い窓外景色の場合,洋風内装では快適感および華やかさ感が高まり,和風内装では快適感のみが高まった。以上から,室空間と窓外景色の印象調和は室内雰囲気評価に影響を及ぼすこと,その影響は内装によって異な可能性が示唆された。

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© 2021 日本認知心理学会
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