2024 年 36 巻 2 号 p. 140-146
【目的】既報にてJoint index vector(JIV)による関節リウマチ(RA)の活動性分類を発表したが,ビッグデータにおけるRA症例のモニタリングデータを用いてその妥当性を検証した.
【方法】既存分類(cJIV)との比較対象としてJIVの評価のために使用した加工済みのNinJa 2015年のデータを元にcJIVを作製した手法で分類基準を作成した(NcJIV).基準の基となる指標はSimplified Disease Activity Index(SDAI)の疾患活動性基準とHealth Assessment Questionnaire Disability Index(HAQ-DI)の寛解基準である.NcJIVとcJIVを比較し,SDAI,HAQ-DI等の指標に対する比較も併せて行った.
【結果】NcJIVでは11013例が,cJIVでは617名が対象となった.NcJIVではVxy<0.05を寛解(REM),0.25>Vxy≥0.05を低活動性(LJA),0.7≥Vxy≥0.25かつ0.225≥Vzを低中活動性(LMJA),0.7≥Vxy≥0.25かつVz>0.225を中活動性(MJA),Vxy>0.7を高活動性(HJA)とした.cJIVのNcJIVに対する一致率(感受性)はREM 100%,LJA 79.5%,MJA 80.3%,HJA 93.0%であった.
【結論】cJIVはbig dataにおいても感受性が高く,汎用性の高い分類基準である事が示唆された.