抄録
催青卵中に存在して次代の休眠性を支配する光受容体の検索を目途として, 可視光域の種々の単色光を催青卵に照射し, 光波長が休眠性におよぼす影響をしらべた.
材料には日106号×大造, および (第2白卵×大造) ×第2白卵の卵を供試し, 18~19℃で催青し, 種々の単色光について17時間の日長下で照射実験を行なった.
1) 休眠卵生成のための最低光強度は, 483nmおよび503nmの照射光では, いずれも1.3μW・cm-2以下にあり, また525nmでは0.0084~0.039μW・cm-2の間にあった.
2) 非休眠卵生成のための最高光強度は, 483nmおよび503nmの照射光ではいずれも13μW・cm-2以上にあり, また525nmでは3.9~17.8μW・cm-2の間にあった.
3) 光強度を一定にして可視光域の各波長光の影響をしらべた結果, 640nm以上の長波長光は暗対照と同じく休眠卵生成の効果は認められず, それより短波長光が有効であった.