暖温帯に位置する熊本県北部の小流域 (鹿北流域試験地3号沢) において、土層厚分布や土壌の物理特性についての詳細な調査・分析を、微地形単位に着目して実施した。表層土層厚、風化層厚ともに、遷急線の上側で厚く、遷急線下側に対して有意差が認められた。特に斜面中腹の傾斜の緩い谷頭凹地で際立って厚く、風化層厚は斜面上部の頂部斜面、上部谷壁斜面でも厚かった。土壌の一般物理性に関しては、特にB層で容積重が大きく、全孔隙率が低く、液相率が高かったが、飽和透水係数は良好な値を示した。土壌の保水機能に寄与する有効孔隙率は、上部谷壁斜面を除き全体的に低く、特に保水に寄与する小孔隙率が低めであることが明らかになった。