日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
横行結腸のいわゆるhamartomatous inverted polypの1例
白下 英史田島 正晃板東 登志雄有田 毅首藤 充孝阿部 寿徳白石 憲男北野 正剛駄阿 勉
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2010 年 52 巻 5 号 p. 1426-1431

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抄録

症例は50歳男性.大腸内視鏡検査にて,横行結腸に大きさ約1cmで黄白色調の,中心部に陥凹を有する粘膜下腫瘍を認めた.超音波内視鏡検査で,腫瘍は第2,3層に存在する内部不均一な低エコーとして認められた.カルチノイド腫瘍と診断し,腹腔鏡補助下結腸切除術を施行した.病理診断は,hamartomatous inverted polypであった.大腸の粘膜下腫瘍様病変の鑑別診断に本疾患も考慮する必要がある.

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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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