2016 年 58 巻 12 号 p. 2418-2423
症例1は61歳,女性.右下腹部痛が出現し,CF上,上行結腸に浮腫状に肥厚した粘膜を区域性に認め,送気によっても拡張不良であった.生検にてMALTリンパ腫と診断し,R-CHOP療法を施行し完全奏効となった.
症例2は66歳,女性.腹痛,下痢が出現し,上行結腸とS状結腸の2カ所に症例1と同様の内視鏡所見,病理結果を示し,R-CHOP療法を施行し部分奏効となった.
びまん浸潤様大腸原発悪性リンパ腫の内視鏡像は①区域性拡張不良と②びらんを伴う浮腫状粘膜であり,十分な送気と鎮痙剤の使用が病変の拾い上げに有用と考える.