日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
経胃瘻的ERCP(TG-ERCP)により治癒した急性胆管炎の1例
杉谷 義彦西山 順博島本 和巳大原 真理子小林 遊中村 文泰佐々木 雅也安藤 朗
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2019 年 61 巻 3 号 p. 280-285

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抄録

症例は86歳,男性.脳梗塞により,経口摂取は困難で,胃瘻造設(percutaneous endoscopic gastrostomy,PEG)状態であった.総胆管結石による胆管炎を発症したため,処置に伴う合併症を慎重に検討した上で,入院第13病日に経胃瘻的ERCP(TG-ERCP)を行った.胃瘻をダイレーターにより拡張後,Olympus GIF-XQ240を挿入した.乳頭の見上げが困難であり,パピロトミーナイフを使用して,胆管挿管し,乳頭切開の上,バルーンカテーテルにて結石除去を施行した.高齢の患者であったが,合併症なく治癒が得られた.最小限の瘻孔拡張(24Fr)で,GIF-XQ240により,パピロトミーナイフを併用することで,高齢のPEG留置患者であっても胆管結石治療が可能であり,有用な方法であると考えられた.

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© 2019 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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