日本消化器内視鏡学会雑誌
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手技の解説
低緊張性十二指腸造影の撮影手技と読影
仲村 明恒 長濱 清隆土岐 真朗
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2020 年 62 巻 7 号 p. 803-816

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抄録

低緊張性十二指腸造影は,鎮痙剤を用い十二指腸の蠕動を抑制して行うX線検査法である.その目的は腫瘍性病変の質的量的診断だけでなく,広範囲な病変の全体像,病変の正確な壁在,周辺臓器との関係性などを明確に把握できるため,内視鏡診断に補足すべき情報を多く得られる利点がある.検査法には十二指腸専用のゾンデを用い精密検査に特化した有管法と,造影剤を飲用させて行う無管法がある.造影剤はバリウム製剤を用い,二重造影法で撮影する.ただし,高度便秘や腸管の通過障害が疑われる場合は水溶性消化管造影剤を選択する.実際の検査と読影は,十二指腸の正常X線像を十分に理解した上で臨む.正常の十二指腸粘膜は Kerckring 皺壁を伴い,腸絨毛を反映した微細な模様を認める.また主乳頭の位置・形態を把握することも重要である.撮影における注意点は,標的病変の壁在を理解し,その上にバリウムを流すようにして造影効果の良好な写真を撮影することである.

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© 2020 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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