2021 年 63 巻 11 号 p. 2372-2379
大腸内視鏡の普及により大腸腫瘍の発見および内視鏡治療の機会は増加している.発見した病変に対する治療法は,病変のサイズや位置,組織型などに応じて様々な方法が選択される.径20mm以下の腫瘍性病変であればスネアを用いた切除が安全かつ有効であり,外来で施行されることも多い.一方,径20mmを超える病変や粘膜下層の線維化等によるnon-lifting sign陽性粘膜内病変,粘膜下層軽度浸潤癌を疑う病変に対しては,ESDを選択する場合が多いと考える.しかし,ESDには手技の難易度や処置時間,コストの問題などが存在する.本稿では,EMRとESDの中間的手技であるhybrid ESDについて手技の概要からコツまで解説し,さらに新規デバイスであるSOUTENⓇのメリットと使い方についても概説する.