2022 年 64 巻 8 号 p. 1469-1474
症例は67歳,男性.関節リウマチに対してT細胞選択的共刺激調整剤のアバタセプトが投与された.投与開始4カ月後に腹痛・下痢・血便を認め,当科に紹介された.大腸内視鏡検査では潰瘍性大腸炎に類似したびまん性の大腸炎を認めた.他の腸管に病変は認められなかった.アバタセプトによる免疫関連有害事象と判断してプレドニゾロンを投与した.治療により大腸炎は改善した.アバタセプトの投与に伴う免疫関連有害事象の大腸炎は,稀ではあるが,念頭におくべき疾患と考えられた.