日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的食道静脈瘤圧測定
高瀬 靖広折居 和雄竹島 徹尾崎 梓深尾 立岩崎 洋治宮本 二郎福富 久之崎田 隆夫
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1979 年 21 巻 9 号 p. 1066-1070

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抄録
 食道静脈瘤の静脈圧(食道静脈瘤圧)を測定することが可能であれば,食道静脈瘤の臨床像ならびに病態を理解する上に有用であると思われる. そこでわれわれは,われわれが行なっている内視鏡的食道静脈瘤治療法の手技をもちいて,食道静脈瘤圧測定を試みた.すなわち,直視下に食道静脈瘤に穿刺針を刺入し,穿刺針の一方の端にGould-Statham製トランスデューサーP23IDを接続して圧測定を行ない,三栄測器製Recorder 120 Systemにて記録した.その結果,高度食道静脈瘤症例2例について食道静脈瘤圧を連続的に記録することに成功した.現在,食道静脈瘤の内視鏡的治病法は手技的に困難ではないので,食道静脈瘤圧測定をまた同様に安全に行ないうるものと考えられる.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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