抄録
ヴィガラノ(CV3)隕石中にCa, Al, Feに富む特異な球形の包有物(Ca-Al-Fe-rich inclusion: CAFI)が見いだされた。CAFIは6.5 x 5.8 mmほどのほぼ球形の包有物でigneousな岩相を持つ。その半分以上の部分が、ほぼ端成分に近い組成を持つ粗粒のヘルシナイトで占められている。CAFIはグロッサイトやペロブスカイトといった、通常のCAIに含まれる鉱物も含んでいるが、メリライトやスピネルは、極めて少量しか含まれていない。CAFIの大きな特徴の一つは、コア部分に存在する粗粒のドミトリイワノバイト(phase II)であり、前駆物質の溶融物中で結晶化したCaAl2O4の低圧相(phase I)が、衝撃変成により形成されたと考えられる。CAFIの鉱物学的特性は、CB/CHコンドライトと、CAFIが密接な関係を持っている可能性を示唆している。