p. 132-
試料調製から非破壊分析、破壊分析に至るまでの複数の分析手法を組み合わせ、同一の微細領域から種々の情報を取得するリンケージ分析技術の開発は、サンプルリターン試料のような、微量・微小なサンプルを扱う上で必要不可欠である。本研究では、小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰る惑星物質試料の分析を想定し、FIB-SEM複合装置、NanoSIMS、TEMを組み合わせたリンケージ分析技術の開発を目的としている。粒子サイズと鉱物学的観点から、南極微隕石を模擬試料として用い、数十から数百?mスケールの構成鉱物の同位体および岩石鉱物・組織学的キャラクタリゼーションを行った。また、複数の分析手法を駆使し、同一領域から相補的なデータを得るというリンケージ分析の有用性を確かめた。本発表では、現在進めている南極微隕石を例に分析・データの解釈などの開発状況と今後の見通しについて議論を進める。