日本地球化学会年会要旨集
2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
会議情報

G9 地球化学のための最先端計測法の開発、および、境界領域への挑戦
軟X線分光器を用いたケイ酸塩鉱物中の鉄酸化状態測定法の基礎研究
*横山 隆臣越谷 翔悟堤 建一江島 輝美昆 慶明
著者情報
キーワード: 軟X線分光器, EPMA, 状態分析
会議録・要旨集 フリー

p. 145-

詳細
抄録

軟X線分光器(SXES)は,固定された不等間隔溝回折格子で分光を行い,軟X線領域のエネルギーを持つ特性X線スペクトルをX線CCDによって同時計測する分光器であり,X線強度比のマッピングや,化学結合の情報を含む元素の状態分析に適する.本研究では,このSXESの特徴を活かし,ケイ酸塩鉱物中の鉄の酸化数を評価する手法の実用化に向けた基礎研究を行った. EPMAを用いた過去の研究では鉄の自己吸収や鉱物の化学組成がFe L線に影響を与えることが知られており,より一般的・定量的な評価を行うためにはこれらの素過程の解明と,観測されるスペクトルに対する補正が必要であると考えられる.本研究では,SXESを用いて測定した鉄鉱物のFe L線スペクトルに対し,特性X線のフィッティング法の検討とX線の自己吸収によるスペクトル変化の評価を行い,特性X線の発光スペクトルに対する自己吸収効果の評価法を確立した.Fe L線スペクトルのLαエネルギー位置とLβ/Lαが自己吸収の影響でどのように変動するかについても報告する.

著者関連情報
© 2020 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top