抄録
チタンインプラントと上皮組織との接合は未だ不十分であり, その結果, 細菌の侵入や上皮のダウングロースなどが起こり, インプラント周囲炎を引き起こす可能性があるとされている. 演者らは, ラミニン, フィブロネクチンなどの細胞接着タンパク質のチタン表面への固定化により, 上皮付着機構を有するチタンインプラント材の開発が可能と考え, 比較的簡便でかつ確実に固定化できる方法としてトレシルクロリド(CF3CH2SO2Cl)の利用を試みた. 本研究では, トレシルクロリドを利用したフィブロネクチンのチタン表面への固定化について検討した.
以上の結果から, トレシルクロリドを用いた反応によって, チタン表面に簡便にフィブロネクチンが固定化できる事が判明した.