ホソカワ粉体工学振興財団年報
Online ISSN : 2189-4663
ISSN-L : 2189-4663
平成28年度 研究助成成果報告
泡の粉体化
村上 良
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2018 年 26 巻 p. 130-134

詳細
抄録

疎液的な表面を有する微粒子は,液滴が空気中に分散された系(liquid-in-air(l/a)分散系)を安定化する.l/a分散系の代表例として,微粒子と液体を激しく撹拌することにより形成されるドライウォーター(DW)が挙げられる.DWは粉末状の物質であるが,微粒子によって覆われたマイクロメートルサイズの水滴を多量に含む物質である.DWの水滴中に油滴がさらに分散された場合,oil-in-water-in-air(o/w/a)分散系が形成される.o/w/a分散系は,DWと同様の粉末状物質であり,粉体化されたエマルションもしくはパウダー状エマルションと呼ばれる.調製時における水滴中の油滴の移動速度の減少が安定化における重要な因子であり,水相の粘度の増加,撹拌速度の減少,油滴径の減少,水相と油相の密度差の減少により安定化が促進されることが示されている.一方,DWの水滴中に気泡が分散された場合,air-in-water-in-air(a/w/a)分散系となる.a/w/a分散系(粉体化された泡もしくはパウダー状フォーム)の安定化においても,o/w/a分散系の安定化における基礎原理が適応されることが期待される.本研究では,水相の粘度を調節することにより気泡の移動速度を抑制し,泡が粉体化されることを示す.

著者関連情報

This article is licensed under a Creative Commons [Attribution 2.1 Japan] license.
https://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/
前の記事 次の記事
feedback
Top