2005 年 31 巻 2 号 p. 67-74
3品種の国産加工用ジャガイモを5および12℃で90日間貯蔵し, インベルターゼ, スクロース-6-リン酸シンターゼ (SPS) およびUDP-グルコースピロホスホリラーゼ (UGPase) 活性を測定した。この研究の目的は, それらの3酵素に及ぼす貯蔵温度の影響の検討である。5℃貯蔵のジャガイモは12℃に比べ多くの還元糖を蓄積した。さらに, 低温 (5℃) はインベルターゼおよびSPS活性を増加させた。これらのことより, これらの2つの酵素は加工用ジャガイモの低温における還元糖増加に, 重要な役割を担っているものと推察された。