2021 年 41 巻 p. 184-191
目的:初めてプリセプターを担う看護職は任期3ヶ月目と6ヶ月目にどのような認識をもっているのか明らかにする.
方法:63名のプリセプターが受講した任期3ヶ月目と6ヶ月目のフォローアップ研修において,「困りごと・悩み・問題に感じていること」「プリセプターの経験において良かったこと」について記載した内容を質的記述的に分析した.
結果:3ヶ月目には【指導者としての技量不足】【自身の感情制御の難しさ】を感じながらも【指導の楽しさ】【自分の変化】に気がついていた.また,【新人に対する憂慮】の一方で【新人の成長】を感じていた.6ヶ月目には【自分自身と向き合う経験】を肯定的に捉えており,【指導方法の模索】を重ね,やりがいが生まれていた.さらに,【先輩との協働】の難しさとともに【部署の新人教育へのサポート体制】を実感し【先輩への感謝】の念をもっていた.
結論:プリセプターは自身,新人,部署の先輩に関して相反する認識をもちながら課題を解決し肯定的感情を高め役割を担っていた.