2021 年 41 巻 p. 723-732
目的:心不全患者のアドバンス・ケア・プランニング(ACP)における看護師の取り組み測定尺度の開発とその関連要因を検討する.
方法:循環器科勤務の看護師に質問紙調査を実施し,尺度の信頼性と妥当性を検討した.重回帰分析により関連要因を分析した.
結果:572名を分析対象とした(有効回答率:29.9%).因子分析の結果【対話を継続するための取り組み】【心不全と共に生きていくことを支える取り組み】【病の軌跡を共有する取り組み】【患者の意思をつむいでいく取り組み】【患者の価値を知ろうとする取り組み】の5因子が抽出された.確認的因子分析の結果,仮説モデルの適合度が確認された.信頼性はCronbach’s α = .77~.90 で,基準関連妥当性は看護師の自律性尺度との関連で確認された.重回帰分析の結果,認知能力,ACPに対する自信・知識,心不全の緩和ケアに関する知識が主な関連要因として示された.
結論:本尺度の信頼性と妥当性が検証された.関連要因に基づく教育プログラムの開発が今後の課題である.