2021 年 41 巻 p. 885-894
目的:がん診療連携拠点病院に勤務する外来看護師を対象に,がん緩和ケアの実践に対する認識の自己評価とその関連要因を4側面ごとに明らかにした.
方法:A県がん診療連携拠点病院の外来看護師を対象に,がん緩和ケアの実践に対する認識と,緩和ケアに関する経験について自記式質問紙調査を行なった.
結果:207名に配布し回収率は92.3%であった.実践の程度の自己評価について,できていると回答した割合はいずれも2割以下であった.役割意識がある者は,スピリチュアルな側面で約7割,残りの3側面で8割から9割であった.緩和ケアの実践に関連する要因は,研修の受講や専門・認定看護師の支援を受けた経験,他職種連携の経験などであった.
結論:外来看護師の緩和ケア実践を促進するためには,基本的な緩和ケアの実践知を積み上げ,他職種へとつなぐ体制整備が不可欠であると示唆された.