目的:小児在宅療養における親とのパートナーシップに関する訪問看護師の実践を文献検討により明らかにし,看護の示唆を得る.
方法:PubMed,CINAHL,医学中央雑誌を用い,小児在宅療養における親と訪問看護師のパートナーシップに関する質的研究を検索し,パートナーシップに関する看護実践を抽出して内容分析を行った.
結果:9文献を分析した結果,〈いつでも親の力になれる訪問看護師の実践〉〈子どもの最善に取り組む三者関係からみた訪問看護師の実践〉〈親と最適な関係を築こうとする訪問看護師の実践〉が抽出された.
結論:親に寄り添い,子どもの最善を追求し,長期にわたり関係を調整する訪問看護師の具体的実践が明らかとなり,小児在宅療養の特性を理解した上で親と関係を構築する重要性が示唆された.小児在宅療養に関わる訪問看護師に特徴的なパートナーシップの実践を具現化し,評価や教育に活かすツールの検討が必要である.