目的:病院に勤務する看護師の離職意思に与える職業経験の質および個人特性の影響を明らかにする.
方法:病院に勤務する看護師279名を分析対象とした.離職意思,個人特性,看護職者の職業経験の質尺度を用いたWebアンケートで調査した.分析は離職意思「ある群」と「なし群」の2群に分け,記述統計,単変量解析を行ない,その後離職意思を目的変数,個人特性および看護職者の職業経験の質尺度の6つの下位尺度を説明変数として多重ロジスティック回帰分析を実施した.
結果:離職意思には「30代」,「40代」,「介護のあり」が有意な正の関連を,「子あり」,「仕事を続ける中で,自分に合った日常生活を築く経験」が有意な負の関連を示した.
結論:病院に勤務する看護師の離職対策には,看護管理者が看護師に対して個々の課題を克服できるように支援し,「仕事を続ける中で,自分に合った日常生活を築く経験」を積み上げられるように働きかけることが重要と示唆された.