2024 年 44 巻 p. 239-248
目的:看護学生のセルフ・コンパッションを高めるプログラムを開発し,バーンアウト予防に対する効果を検討した.
方法:総合病院附属の看護学生2年生157名に対し,計3セッションの集団授業形式のプログラムを実施した.測定項目は属性,バーンアウト,セルフ・コンパッションとし,介入前後の各変数の平均値の比較検討,各変数の変化量の関連性の検討を行った.
結果:有効回答126名を分析対象とした.介入後にセルフ・コンパッションが有意に向上し,下位因子のうち「共通の人間性」が増加し,「過剰同一化」が低減した.バーンアウトは介入前後で合計得点に有意差は見られなかったが,下位因子のうち「個人的達成感の減退」が有意に改善し,「脱人格化」が有意に増加した.
結論:本プログラムにおける看護学生のセルフ・コンパッションを高める可能性と,バーンアウトの予防に対するセルフ・コンパッションの有用性および課題が示された.