2024 年 44 巻 p. 317-327
目的:本研究の目的は,地域で暮らす統合失調症をもつ当事者に対して訪問看護師が行うレジリエンス支援の有用性を評価することである.
方法:訪問看護ステーションおよびデイケアを利用している統合失調症をもつ当事者を対象に,本支援を実施した23名を介入群,通常の支援のみを実施した21名を対照群として,3時点(介入前,介入開始2か月後,介入開始3か月後)において自記式質問紙調査をおこなった.
結果:精神障害者のレジリエンスの帰結である治療への取り組み,主観的幸福感,病気の予防と悪化の防止,健康状態の改善は,介入前より介入開始2か月後および介入開始3か月後において介入群が有意に改善を認めた.
結論:本支援は地域で暮らす統合失調症をもつ当事者の服薬意識や薬に対する構え,主観的幸福感,地域生活に対する自己効力感,精神機能の改善を促すための一つの支援になり得る可能性が示唆された.