発達障害研究
Online ISSN : 2758-9048
Print ISSN : 0387-9682
スウェーデンのスクールヘルスシステムにおける神経発達障害への対応
6歳から15歳の児童生徒を中心とした医療的対応も含めて
小野 次朗
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2020 年 42 巻 2 号 p. 135-144

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抄録
教育システムや医療システムが日本とは異なるスウェーデンにおける,学童期から思春期にかけての神経発達障害が疑われる児童生徒への支援のあり方について言及した.そのなかでも医 療,特にスクールドクターが果たす役割について述べた.特筆する点として,スウェーデンのス クールドクターは,多くの場合100%のエフォート率で勤務していることであり,機能的側面も含め日本の学校医とは制度的にもまったく異なる.学校における常勤の医療関係者として,医師以外にも,看護師・心理師・ソーシャルワーカーがいる.さらに教育の専門職であるスペシャルペダゴー グ(特別支援教育指導教員)らと連携しながら,児童生徒の課題を検討していくためのイレーブヘルサチームを構成している.このチームでは定期的に教育的・心理的支援について検討し,継続して支援が行われるが,神経発達障害等について支援がうまくいかない場合には,メンバーとして参加しているスクールドクターが学校内で診断まで行えるシステムである.ただし投薬に関しては学校外の医療機関に紹介する必要がある.一部,日本の現状とも比較しながら述べた.
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© 2020 日本発達障害学会
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