脈管学
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症例報告
筋強直性ジストロフィーに併存したsmall aorta syndromeの1例
中島 正彌小林 英昭小林 昌義
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ジャーナル オープンアクセス

2012 年 52 巻 March 号 p. 181-184

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抄録

要 旨:Small aorta syndrome(SAS)とは,hypoplastic aortoiliac syndromeと同義であり,腹部大動脈から総腸骨動脈の広い範囲にかけての低形成を呈し,比較的若い女性に好発する症候群である。筋ジストロフィー(muscular dystrophy; MD)は進行性の筋力低下を示し,さまざまな症状を呈する遺伝性疾患である。症例は48歳,女性。筋強直性ジストロフィー(myotonic dystrophy; MyD)にて近医通院中であり,右下肢安静時疼痛を主訴に紹介受診された。MRAにて右総腸骨動脈,右浅大腿動脈,左浅大腿動脈に有意な狭窄を認めた。血管内治療にて右浅大腿動脈狭窄部からPTAバルーンにて拡張し,続いて右総腸骨動脈狭窄部にステントを留置した。今回われわれはMyDに併存したSASの1例を経験したのでここに報告する。

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