2021 年 61 巻 8 号 p. 89-92
症例は51歳男性。25歳時に慢性腎不全に対し右内腸骨動脈–腎動脈吻合の生体腎移植を施行されている。腎移植後26年目に腹部超音波検査で右腸骨動脈瘤を初めて指摘され,CTで右総腸骨動脈から内腸骨動脈にかけて最大短径31 mmの囊状瘤を認めた。手術はaxillo-femoral artery bypassによる一時バイパスと局所冷却を併用した移植腎保護を行いつつ,人工血管を用いた血行再建を行った。術後経過は良好で,腎機能悪化なく経過し,第15病日に退院となった。