2018 年 13 巻 4 号 p. 423-430
本論文は,地盤中の接地抵抗の変化を利用した地下水位の測定方法に関する研究開発である。地盤中の接地抵抗は,地下水位以浅と地下水位以深で比較すると測定値が2〜40倍程度変化した。この特性を利用して,金属棒等の電導体を地盤中に挿入し深度方向の連続的な接地抵抗の変化を測定することにより,地盤の透水性の影響を受けず地下水位を測定できる方法を考案した。従来の地下水位測定法と比較した本方法の特徴は,地下水位観測孔の設置を必要としないこと,粘性土でも放置期間を要せず地下水位を測定できること,地盤調査と併用あるいは単独で地下水位測定が可能であることであり,砂質土・礫質土〜粘性土地盤までの地下水位測定を安価かつ短時間で行うことが可能である。