2006 年 29 巻 Suppl 号 p. 165-168
高等学校外国語(英語)科の学習活動において,実践的コミュニケーション能力を育成するため,通常の授業では個別指導が難しい音声面(聞く・話す)に重点を置き,eラーニングを活用した教材の開発及び授業実践を行った.その教材には,会話の場面を扱った多くの動画や音声を組み込み,eラーニングの一手法であるWBT(Web Based Training)用教材を開発した.また,授業活用時には,集合学習と個別学習を併用した,「ブレンディング学習」を行い,授業における「個」に応じた指導とその効果について検証した.その結果,英語での自己表現への意欲が高揚し,英語運用能力の低い生徒のリスニングカは向上する傾向が見られた.