抄録
我々は,メディア教育開発センター(以下NIME)が主催する「多様な学生への支援プロジェクト」のもとに平成13年度からスペースコラボレーションシステム(SCS)を用いて,障害のある学生への教育について最新の研究動向の講演と質疑応答を行い,支援ノウハウを蓄積し,問題の所在を明らかにしてきた.平成16年度からは,手話通訳者とPC要約筆記者を配置し,同時同期型字幕付与システムを用いて,NIMEスタジオから字幕付き映像を同時に参加局に配信する,ユニバーサルデザイン型研修に発展させた.同時に,研修後に字幕付き研修講座コンテンツとしてWebサーバーへ登録し,随時閲覧することが可能となった.ビデオとPC要約筆記による字幕を同期的に活用し,その場での情報保障とオンデマンド講座のコンテンツにおける情報保障を同時に実現した.