日本教育工学会論文誌
Online ISSN : 2189-6453
Print ISSN : 1349-8290
ISSN-L : 1349-8290
手書きパッドによる授業リフレクション支援のツール開発(<特集>大学教育の改善・FD)
三浦 和美中島 平渡部 信一
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 36 巻 3 号 p. 261-269

詳細
抄録

本研究の目的は,手書きパッド(中島2011)によって映像と記述と授業評価データの3つを統合した授業リフレクション支援のツール開発を行い,教職課程学生にどのような気づきが生じるかを明らかにすることである.授業リフレクション発話分析から学生の気づきは「展開」「資料」「コミュニケーション」「板書」「時間配分」の5つのカテゴリーに分類された.また,映像と記述と授業評価データの結びつきは38箇所確認できた.さらに,アンケート調査の結果からも映像と記述と授業評価データが結びついた気づきが生じることが明らかになった.

著者関連情報
© 2012 日本教育工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top