2012 年 36 巻 3 号 p. 261-269
本研究の目的は,手書きパッド(中島2011)によって映像と記述と授業評価データの3つを統合した授業リフレクション支援のツール開発を行い,教職課程学生にどのような気づきが生じるかを明らかにすることである.授業リフレクション発話分析から学生の気づきは「展開」「資料」「コミュニケーション」「板書」「時間配分」の5つのカテゴリーに分類された.また,映像と記述と授業評価データの結びつきは38箇所確認できた.さらに,アンケート調査の結果からも映像と記述と授業評価データが結びついた気づきが生じることが明らかになった.