日本教育工学会論文誌
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鉄道従業員教育におけるエビデンスを活用した推奨行動の促進教材の開発と評価
山内 香奈
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2013 年 36 巻 4 号 p. 361-373

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抄録

鉄道のダイヤ乱れに遭遇した利用者の不安を低減する方策として,ハードウェアの改善や拡充のみならず,鉄道従業員の運転再開見込み情報の案内を促進することが有効である(山内2009).しかし,見込み情報は変更が重なったり,途中で途絶えたりするため,早い段階から案内することに強い懸念や不安を抱く鉄道従業員が多い.そのような懸念や不安を実証的な知見(エビデンス)に基づく説明により低減する教育訓練教材を作成し,運転再開見込み情報の案内の改善を試みた.本研究で作成したDVD教材を,実際の鉄道従業員の訓練で視聴してもらい,質問紙調査を行った.その結果,教材への興味・関心,説明のわかりやすさの点において高く評価され,視聴しなかった場合に比べ推奨する方法での案内が促進されることが示唆された.また教材で用いるエビデンスの効果的な選択方法と伝え方に関する知見を得た.

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© 2013 日本教育工学会
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