日本教育工学会論文誌
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現職研修を対象としたメンタリング研究における日本教育工学会の研究成果の位置
小柳 和喜雄
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2015 年 39 巻 3 号 p. 249-258

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抄録

 メンタリングという言葉は,日本の現職研修でも取り扱われるようになってきた.しかし本学会の研究成果が,どのような位置づけにあるのかは明確にはされてこなかった.そこで本資料では、本学会の研究の現在までの成果を位置づけ,どのような研究が知見として蓄積されつつあり,どのような貢献がさらに求められているかをより視覚化することを目的とした.研究の手続きとしては,国際的な研究の動きを俯瞰し,教育におけるメンタリング研究の関連マップを描いた.次に現職研修に焦点化し,そこでのメンタリング研究の事例はどのようなものか,本学会の知見はどこに位置づくかを検討した.結果,1)学校の組織的な取組と関わるメンタリングの方法に関する研究や2)自治体でのメンタリングの取組を支援する研究,などについてはまだ研究の蓄積が限られていることが明らかになった.また,この点は,国際的な動向とは研究の分布が異なることが明らかになった.

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© 2015 日本教育工学会
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