2016 年 40 巻 3 号 p. 175-185
一人1台のタブレット端末を活用して,小学校高学年を対象にしたプログラミング学習の授業を実践した.特に,兼務辞令を受けた中学校技術科教員と小学校担任教員が共同で指導するとともに,練習課題型と相手設定型の課題を段階的に設定した単元の授業を展開した.授業観察や授業者へのインタビューを分析した結果,タブレット端末の携帯性や中学校技術科教員との共同指導がプログラミング学習に有効であることを示した.また,児童向け意識調査を分析した結果,練習課題型と相手設定型による段階的な課題設定が児童の活動意欲や情報活用の実践力向上につながることを示した.