2017 年 40 巻 Suppl. 号 p. 169-172
本研究の目的は,アクティブラーニング型授業において受講生がスチューデント・アシスタント(SA)に求める能力を明らかにする事である.Z大学で行われているプロジェクト学習を事例として取り上げ,18名の受講生を対象にインタビュー調査を実施した. その結果, SAは受講生から「議論の支援」や「プロジェクト学習に関する知識・技術」,「学生という立場」といった特性が求められており,加えて「自力/他力の拘り」や「変動する役割と人間関係」の影響を受け活動状況が不安定な中で適切に支援する「タイミングの見極め」を求められている事が明らかとなった.