2017 年 40 巻 Suppl. 号 p. 209-212
本研究では,高等学校の理科の授業において,知識構成型ジグソー法を取り入れたヘルスリテラシー教育の効果について検討を行った.具体的には知識構成型ジグソー法を用いたグループ活動で感染症について知識を統合し,発表をもとにディスカッションした後,学校で一番の脅威になる感染症を投票で決定する授業を行った.そして,授業の実施前後で意識の変化と事後・遅延テストで知識の変化を調査した.その結果,感染症への関心・理解が高まり,情報収集をして冷静に対処できる等ヘルスリテラシーが向上したことが示された.