2020 年 44 巻 3 号 p. 351-356
大学博物館は社会教育と学校教育の交差点に位置し,フォーマル教育とインフォーマル教育のそれぞれの特徴を具有する特殊な研究教育機関である.近年,海外の大学博物館でモノを介した教授法Object-Based Learning(OBL)の利点が大きく見直されてきており,事例研究が盛んに進められている.本稿では,理工系大学博物館におけるSTEAM 教育の手法としてOBL の有効性を紹介し,フォーマル教育ならびにインフォーマル教育のそれぞれにおける具体的な実施案を提案する.そして,さまざまな研究分野を有機的に結節させる機能を果たす大学博物館におけるアクティブラーニングの一形態として,OBL の一般化を目指したい.