2022 年 46 巻 3 号 p. 425-432
タブレット端末を用いた双方向授業支援システムREQUEST を開発し,多肢選択式問題演習の解説授業にて運用することで,このシステムの検証のためのケーススタディを行った.一部の受講生に,演習時間内にマークシートへの解答をタブレット端末にも入力してもらうことで,クラスの受講生の解答状況をリアルタイムで把握でき,受講生の疑問点の解消や弱点の補強など,ニーズに即した解説授業が行えることが確認された.平均50名程度の受講生に対して,平均10台程度のタブレット端末であっても,運用上の工夫により,タブレット端末への解答から受講生全員のマークシートへの解答と同等の結果が得られることが示された.