本研究の目的は,自己調整学習を意図して開発した授業における生徒の興味の変化を,再生刺激法で明らかにする.この授業では,毎授業2〜4場面における生徒の興味有無とその理由を報告してもらった.その情報は次のような手続きで検討した.まず,生徒の興味有無データを集計して授業の全体傾向を考察した.次に,生徒の興味の全体傾向が特徴的な授業を選定して,授業展開を示しながら生徒の興味の有無要因を考察した.その結果,次のような事柄が明らかになった.第一に,生徒の興味に影響を与える5つの要因が明らかになった.第二に,授業における生徒の主体的学習態度において重要な要素として,到達度の明確な方略指導,方略指導における授業展開と学習形態の工夫,知的好奇心を誘発する教材づくり,生徒の既有知識の存在が明らかになった.