2024 年 47 巻 Suppl. 号 p. 109-112
本研究では,小学校で1人1台の情報端末を活用した授業において,校内の情報教育係の推進教員と担任教員とのティーム・ティーチングにより,ICT に関する教授知識の習得を目指した研修を行った.そして,担任教員のICT に関する教授知識に与える影響とその要因を検討することを目的として質問紙調査,授業記録,半構造化インタビューを実施した.その結果,ティーム・ティーチングが担任の教授知識に影響を与えていた.その要因として,担任が支援者の立場で推進教員の指導や児童を観察できる環境,担任が授業者の立場で推進教員に機器操作や指導を即座に質問できる環境であることが示唆された.