2025 年 49 巻 1 号 p. 153-162
本研究では,家庭と給食における食事中の会話が積極的な共食態度を介して小学生の生活満足度を促進するプロセスを検討した.まず,先行研究をもとに食事中の会話と積極的な共食態度を測定する尺度を作成して因子分析を行った結果,食事中の会話と積極的な共食態度は,それぞれ異なる因子として区別された.次に,パス解析の結果,家族およびクラスメイトとの食事中の会話がそれぞれ対応する積極的な共食態度を介して独自に生活満足度を高めるプロセスが示された.最後に,Big Five性格特性が食事中の会話と積極的な共食態度の効果を調整するかどうか検討した.その結果,家族との食事の場合,食事中の会話の効果は協調性の低い児童において強まり,積極的な共食態度の効果は勤勉性の高い児童において強まることが示された.また,クラスメイトとの食事の場合,積極的な共食態度の効果は開放性が高い児童において強まることが示された.