心理学研究
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兒童に於ける關係意識の發達
西川 好夫
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1936 年 11 巻 6 号 p. 571-579

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抄録
我々は, 實驗の結果を要約して, つぎのようにいうことができる。
1) 關係意識は, 年齡と共に發達する。
2) 幼稚園の年齡段階から, 小學校のそれへの移行に於て, 「飛躍的な」變化が見られる。
3) 一般的に言つて, A部門が最も正解率高く, B部門が最も低い。これは, B部門の解決に於ては, 殊に意識構造の形態化の如何に支配されるためである。
4) 關係意識の發達段階には, 大體つぎの4段階がみとめられる。
a) でたらめ。
b) 主觀的原理による把捉。
c) 客觀的原理による把捉。
α) 接次の原理。
β) 形態の原理。
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